【島根・出雲】放置はもったいない?!空き家を上手に活用する方法とは?

山陰地方における空き家問題は増加しており、政府も「相続登記の義務化」を含む対策を進めています。
空き家を譲り受けたが活用方法が不明な方は、この記事をぜひ読んでみてください。

空き屋を正しく活用することで、リフォームの補助金を受け取るチャンスも!!
まずは、この記事の要点を詳しく解説します。

・まずは「空き家バンク制度」に登録する

・売却以外に状態がある程度良ければ、リフォームして賃貸として貸し出す

・空き家バンクに登録されている物件であれば、自治体から補助金でリフォーム工事ができる

・Uターン / Iターン者の移住先の住まいとして、もしくは古民家を活用したシェアハウス等の新しい活用方法があり、「古いからこその価値」を上手く活用するとよい

・お住まいの自治体の空き家バンクなどを確認してみる

 ※本文内に島根県内の自治体の空き家バンクなどのリンクあります!!

目次

1. 空き家の有効活用策

空き家の最適な活用方法として、いくつかの選択肢が考えられます。

まず、不動産専門業者に直接売却する方法が挙げられます。特に、都会生活を選び、再び島根に戻る予定がない方や、相続を機に物件を手放したい方には、この方法が適しているかもしれません。

しかし、現在の市場では、多くの物件が適正価格よりも低く売却される傾向にあります。特に、建物の築年数が20~25年を超えると、建物自体の価値は低く、土地の価格のみでの査定となるケースが増えています。

そこで、建物の状態がまだ良好である場合、空き家バンクへの登録を検討し、「賃貸物件としての活用」も一つの有効な方法と言えるでしょう。

1-1. 空き家バンクとは

引用:ニッポン移住・交流ナビ 

空き家バンクとは、地方自治体が運営する空き家情報の公開プラットフォームを指します。このプラットフォーム上では、売却を希望する物件から賃貸物件まで、さまざまな空き家情報が掲載されています。

民間の不動産ポータルサイトでの掲載も一般的ですが、空き家バンクの最大の特徴は「自治体との連携」にあります。これにより、移住や地域交流を促進する場としての役割を果たしています。

特に、島根県などの地方自治体が運営する空き家バンクは、移住を考える方々にとって信頼性が高いとされています。また、このサイトを活用するユーザーは、田舎暮らしに対する憧れや前向きなイメージを持つ方が中心となっています。このような背景から、空き家バンクを通じて物件を売却・賃貸する際も、双方の利用者にとって安心感を提供するサービスと言えるでしょう。

2. 空き家バンク登録+リフォームで補助金あり

空き家の有効活用や市場流通の促進のため、自治体からのリフォーム支援制度が存在します。この制度を利用する際、空き家バンクへの登録が条件となる場合があります。そのため、空き家バンクのサービスと組み合わせて利用することで、最大限のメリットを享受することが可能です。

フルリノベーションを希望する購入者もいますが、初期投資を抑えて気軽に物件を借りたいと考える方が大半です。このようなニーズに応えるため、リフォームを施し、賃貸物件として提供するのが効果的であると言えるでしょう。

2-1. コロナ禍により「移住」がひそかなブーム

コロナ禍以前から、地方移住のトレンド、特にUターンやIターンへの関心が高まっていました。

多くの人々が教育やキャリアのために都市部へ移住しますが、都市の混雑や生活の煩雑さに疲れ、または子育ての環境を考慮して地方での生活を希望する方が増加しています。

コロナの影響でテレワークが一般的になったことで、都市での生活が必須でなくなった方も多く、地方への移住の動きはさらに加速しています。

特に、山陰地方をはじめとする多くの地域が、Uターン・Iターンを促進するための補助金制度を提供しています。この背景の中、空き家バンクは移住を検討する方々にとっての重要な情報源として、多くの注目を集めています。

2-2. 空き家が新しい建物・用途で生まれ変わる

移住を検討する多くの方々は、実は新築の家よりも「田舎の魅力」を重視しています。

「田舎暮らし」を求める人々は、古い家の持つ歴史や風情をネガティブに感じることは少なく、むしろその魅力を楽しむ傾向があります。特に、古民家をリノベーションして住むという選択をする方が増えており、古い家に新たな価値を見出しています。

さらに、伝統的な家屋だけでなく、シェアハウスなどの新しい住まいの形も注目されています。このように、「古さが持つ独特の価値」を最大限に活用するアプローチが推奨されます。

3. 自治体の補助金情報・役に立つ空き家バンクのリンク集

お住まいの自治体の空き家バンクなどを確認してみましょう。

なお補助金は、同一自治体内での併用は基本的に不可(例えば松江市の補助金を2つ受ける)ですが、国・県・市と財源が異なれば原則的に併用は可能です。中には併用が不可の制度もありますので、詳しくは工務店もしくは自治体へ問い合わせてみましょう。

3-1. 【島根県】しまね長寿・子育て安心住宅リフォーム助成事業

こちらは空き家だけでなく、既存住宅の改修リフォームを目的として補助金が出る制度です。

【 助成対象となる住宅 】
昭和56年6月1日以降に着工された島根県内の既存住宅(賃貸住宅を除く) ※昭和56年5月31日以前に着工された住宅は 耐震診断が必要 です。 耐震診断により耐震性を確認できた住宅又は今回、一定の耐震改修を併せて行う住宅は助成の対象となります。
 【 補助金額 】
下記のいずれかの補助金制度になります。
 ・子育て配慮改修:上限25万円 
・バリアフリー改修:上限25万円  
【 助成限度額の加算 】
次の条件に該当する場合、助成額に加算額を加えた額を上限として、対象工事費の1/4以内の額を助成します。 
・子育て世帯とその親世帯が同居
・近居する場合【10万円加算】
・一定の耐震改修を行う場合【30万円加算】
・空き家バンク登録住宅を購入して改修する場合【10万円加算】

リンク先 ▶ しまね長寿・子育て安心住宅リフォーム助成事業

【パンフレット】しまね長寿・子育て安心住宅リフォーム助成事業

3-2. 【松江市】空き家再生等推進事業補助金交付制度

【 助成対象となる住宅・工事 】
補助金申請時に既に使用されておらず、今後も居住用として使用する見込みのない住宅 対象となる工事内容は、以下の工事内容です。
 ・台所、浴室、洗面所、トイレの改修工事や、・給排水設備、電気設備、ガス設備の改修工事
・屋根または外壁などの外装の改修工事
・壁紙の張替えなどの内装の改修工事・耐震改修工事  
【 補助金額 】
改修工事に要する費用の3分の2以内で、上限額は70万円 なお、耐震改修工事を併せて行う場合は、上限額が140万円へアップ 

リンク先 ▶ 【松江市】空き家再生等推進事業補助金交付制度

3-3. 【出雲市】令和5年度空き家バンク登録支援補助事業

画像引用:出雲市

【 助成対象となる住宅・工事 】
市内にある一戸建ての空き家所有者が、空き家の残置物処分、ハウスクリーニング、不動産登記、現地調査にかかる費用に対して 
【 補助金額 】5万円(補助対象経費の2分の1)を上限 

リンク先 ▶  【出雲市】令和5年度空き家バンク登録支援補助事業募集のお知らせ

3-4. 【出雲市】出雲市空き家相談センター

画像引用:NPO法人出雲市空き家相談センター

NPO法人である出雲市空き家相談センターは、出雲市から業務委託されている組織です。

・県外在住で空き家を管理できない、手放したいの状況が分からない

・県外在住で売買・賃貸の手続きができない

・添付資料の間取り図などが見つからない

このように出雲市に空き家を持っているものの、登録の方法がわからない、家のことも含めてワンストップで相談をしたい、という方におすすめの機関です。

公的な機関であるがゆえに、登録支援などを原則無料で行っている点も嬉しいポイントです。

リンク先 ▶ NPO法人・出雲市空き家相談センター

3-5. 【雲南市】空き家改修事業補助金(空き家購入者側の補助金)

【 助成対象となる住宅・工事 】雲南市への定住を目的に空き家バンク登録物件を購入し、下記の3点を満たす場合に補助金の対象となります ・子育て世帯の方・空き家バンク登録物件を購入された方・市に住民登録をしている方または予定している方 【 補助金額 】上限30万円(対象経費の3分の1以内・県制度への上乗せ)

リンク先 ▶ 【雲南市】空き家改修事業補助金

3-5. 【移住者向けサイト】くらしまねっと

こちらには、島根への移住者向けの各種情報が満載です。また、ここでは空き家を改修して移住されている方のストーリーも掲載されています。

リンク先 ▶  くらしまねっと

3-6. 全国版空き家・空き地バンク(国土交通省選定)

LIFULLホームズ 空き家バンク

アットホーム 空き家バンク

【国土交通省】全国地方公共団体空き家・空き地情報サイトリンク集

上記のサイトは国土交通省のホームページに掲載されているサイトです。

4. まとめ

島根県に空き家をお持ちの方で活用方法を悩んでいる方に、今回の記事を参考にぜひ有効的に活用してください。

空き家をお持ちの方は、自治体に相談しながら空き家バンクにまず登録してみる、もしくはこれを機会にリフォームなどを行って売却・賃貸として活用すると資産としてもよいでしょう。

またリフォームなどの際には、当ホームページ掲載の工務店にご相談ください。

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