間取りにおける収納計画の注意点とマネしたいポイントまとめ

新築の間取りを考える上で、気になる方が多い「収納計画」!

今回は、収納を考える上で、何をどこに収納すればいいのか?そして、各収納場所での注意点や、みなさんにマネしてほしい収納術などを紹介していきます。

それでは、まず今回の要点からお伝えします。

・現在は納戸にモノを入れ込むより、各収納場所に分類して収納するスタイルが一般的

・モノの量を予め把握しておくこと

・断捨離をすることで、新築のコスト減につながる

・収納の使い方をイメージすることが大事!特に最近は充電するものが多いため、収納内にコンセントを付けることも忘れずに

目次

1.収納の種類

まずは新築の間取りを考える上で、収納の種類や大まかな収納量を見ていきましょう。

1-1.収納の種類(場所)と収納するモノ・大きさ

収納場所収納するモノ収納の大きさ
各部屋のクローゼット服・個人の持ち物など半畳~1畳程度(幅90cm・180cm) 
シューズクローク(土間収納)靴・アウトドア用品・ベビーカー・(積雪地)雪かき用品など1畳~4畳程度
パントリー保存食・食器など半畳~2畳程度
W.I.C服・個人の持ち物・季節家電・来客用布団など2畳程度~
小屋裏収納季節家電・Xmas等行事グッズなど4畳程度~
階段下収納掃除機・季節家電など半畳

10~20年前は、「納戸」という形でモノを収納する専用部屋を設けている間取りが多かったですが、昨今は「適材適所」で、収納するモノを各収納場所に分散して整理するスタイルが人気です。

1-2. 注意すべきポイント①:収納するモノの量を把握する

このように各場所に分散してモノを収納していきますが、大事なポイントは「ご家族のモノの量をあらかじめ把握しておくこと」です。

新築を検討されている方であれば、賃貸にお住まいの方が多いですが、現状の収納するモノの量に加え、新築に引越しをした時に購入したいモノをリストにしておくとよいでしょう。

そのリストを基に、工務店の設計・コーディネーターと間取りにおける収納量を決めていきましょう。

それにより、“ 漠然とした不安 ” からムダな収納スペースを設計せずに済むでしょう。

1-3. 注意すべきポイント②:新築を機に「断捨離」

①に繋がる部分ですが、収納で悩む方はモノが多い方。

新築を機に不要なモノを断捨離して、スッキリした状態にすることをおすすめします。

モノが少なければ、必要以上の収納スペースが削れるため、結果的に新築にかかるコストダウンにもつながります。

2.各収納場所で注意すべきポイント

それでは、続いて各収納場所で注意しておくべき内容をまとめました。

2-1. 各部屋のクローゼット

主には1畳ほどのスペースに、服をかけるパイプハンガーを設ける収納スタイルが一般的です。

実はこのスタイル、悪くはないものの、もう少し工夫した設計をすることで、より使いやすい収納にすることができます。

例えば、引き出し収納をハンガーパイプの下部に設けておく等、その人の収納するモノ・収納量に応じた設計にしておきましょう。

靴下やシャツなどを収納するプラスチック製のチェスト(衣装ケース・収納ケース)を後で入れる方が安価ですが、納まりなどを考えると、最初に造り付けにしておく方が見栄え的にも、使い勝手的にもよいでしょう。

また、最近は充電で使うものが増えていることから、コンセントを収納内部に設けておくこともおすすめです。

2-2. シューズクローク

シューズクロークはアウトドアや子育て世帯には必要性が高い収納です。

土間になっていることから、子育て世帯ではベビーカー、アウトドアが好きな世帯ではキャンプなどで使うグッズを収納できます。

電動自転車などをお持ちの方は、こちらもコンセントを備えておきましょう。(水の掛からない高さで)

外部物置が代用案としてありますが、外部物置はどうしても温度変化が大きいことから、収納しているモノの劣化が早まる可能性があります。

また、外部収納は使用頻度が低いと蜘蛛の巣が張ったり、庭の場所を取ってしまったりするデメリットが大きく、安価というメリットはありつつも、結局は使いにくい収納となる可能性が高いでしょう。

2-3. パントリー

パントリーは新築の憧れのアイテムとして、よく要望が出てくる収納の1つです。

しかし、普段の食品の購入頻度・保存食の量などを鑑みて、本当に必要な場合に設計しましょう。

キッチンの背面収納(カップボード)の設計次第で、このような保存食をキープするスペースを作ることも可能であり、必要性を冷静に見極めた方がよい収納と言えます。

2-4. W.I.C

昨今、WICは新築に必ずと言ってもいいほど出てくる収納です。

一般的には主寝室に隣接するケースがほとんどですが、形状としてはコの字型・二の字型が主流です。

普通には1つの部屋として想像するのですが、廊下などと併用していくプランもあり、「ウォーク・スルー・クローゼット」という間取り上の選択肢もよいでしょう。

また、WICには机と同じ高さの棚とコンセントを設けておくと、ノートPCやスマートウォッチ等の充電がしやすくなります。

2-5. 小屋裏収納

小屋裏収納は、主に天井と屋根の間の空間を利用する収納です。

大きな空間が取れる反面、階段がないハシゴタイプの場合、荷物の上げ下ろしが非常に大変で、「作ったものの使いにくい収納」の代表例です。

ご自身が重いものを持って上げ下ろしをすることを想像してみることで、実際の使用頻度などが想像できると思います。

どうしても大きな収納スペースが欲しい方は、できれば階段で登っていけるタイプの小屋裏収納にしましょう。

また、その際には天井の断熱材を厚くしておくこと、そして換気や空調機器をしっかり取り付けて、夏の熱籠り対策を考えておきましょう。

2-6. 階段下収納

出典:ウッドワン

箱型階段と呼ばれる、一般的な階段の場合、階段の下の部分を利用する収納です。

階段の形状によっては、トイレにしたりする場合もあり半畳程の空間が確保できます。

階段が廊下に面している場合、掃除機など置くスペースとして使いやすい収納にすることができるため、階段の形状によってはおすすめの収納です。

3. マネしたい収納術

それでは、みなさんにマネしてもらいたい収納術を紹介していきます。

3-1. ルンバの基地

出典:神谷コーポレーション

ルンバに代表される自動掃除機を利用されている方も多いでしょう。

通常の収納の場合、収納建具で収納空間を閉じてしまいますが、下部をオープンにしておくことでルンバが自由に出入りできるようになります。

コンセントを設けておくことはもちろんですが、建具をあえて短くしておくとよいでしょう。

4.まとめ

まずは、みなさん自身が今持っているもの・生活スタイルを考えて、収納計画を立てることが大事です。

モノがどれくらいあるのかを冷静に見ることで、多めに収納を設けるムダに繋がりにくくなります。

家は1坪大きくなれば、単純に坪単価まではいかずとも、結構大きな金額を削減できます

モノのリストを元に工務店と打合せをすることで、失敗を防ぐことになるでしょう。

今回の記事を参考にしつつ、不安な点も含めて当社にぜひご相談ください。

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