注文住宅で予算オーバー!削るところと削ると後悔するところについて解説

注文住宅・新築を建てる際、予算オーバーをすることがよくあります。

外観や間取り、性能など、希望を伝えるとかかる費用はどんどん高くなりますよね。

そして、後から予算オーバーしていることに気づきます。

予算内に納めるためには、何かしらを削らないといけません。

この記事では、「注文住宅で予算オーバーした時の削るところ」と「削ったら後悔するところ」をまとめました。

目次

【特集】夏に注文住宅・新築を予算内に抑えるための削るべきポイントと注意点

注文住宅や新築を建てる際、予算オーバーになることはよくあります。特に外観や間取り、性能などを希望通りにすると、費用がどんどん高くなってしまうことがあります。この記事は、夏に注文住宅や新築を計画している人々が予算オーバーを防ぐための具体的な削るべきポイントと、削った後に後悔しないための注意点をまとめています。読者はこの記事を参考にして、予算内で理想の家を実現するための方針を立てることができます。

以下は、夏に注文住宅や新築を建てる際に予算オーバーを防ぐための要点です。

  1. 家の大きさと形を見直す: 家の大きさを小さくするか、凹凸の少ないシンプルな形状にすることでコストを抑えられます。
  2. 間取りを見直す: 必要な部屋の数や広さを再評価し、不要なスペースを削減することで費用を節約できます。
  3. 窓の数と位置を検討する: 不要な窓を削減したり、照明に置き換えることでコストを削減できます。
  4. 性能を下げる: キッチンや浴室などの設備のグレードを下げることで費用を抑えられますが、妥協の度合いに注意が必要です。
  5. 和室を洋室に変更する: 和室は洋室に比べてコストがかかるため、和室を洋室に変更することで費用を減らせます。
  6. 照明やエアコンは自分で準備する: 照明やエアコンを自分で購入することで費用を削減できます。
  7. 外構は後から追加する: 外構は後からでも設置できるため、予算に余裕がある段階で追加することができます。

ただし、断熱材や外壁、窓のグレードには削るべきではありません。これらの要素は快適性や耐久性に関わる重要な要素であり、削ることで後悔する可能性があります。

予算内で理想の家を実現するためには、建築会社とのコミュニケーションが重要です。予算や希望を明確に伝え、建築会社と協力して最適なプランを作り上げることが大切です。

注文中宅・新築で予算オーバーしたら削るところ

注文住宅で予算オーバーしたら削ることができる部分は、家の中から外(外構)まであります。
削れるところを7つまとめました。

削れるところを7つ

1.家の大きさを見直して削る
2.間取りを見直して削る
3.窓を減らして削る
4.性能(グレード)を下げて削る
5.和室は洋室にして削る
6.エアコンや照明は自分で準備して削る
7.外構は後付けで削る

上記を順に解説していきます。

1.家の大きさを見直して削る

家が大きいと単純に基礎や屋根、外壁面積が増えてしまいます。百万単位で予算オーバーしている場合には家を一回り小さくする必要があります。

また、家の形に凹凸があるか確認しましょう。

凹凸がある建物よりも、凹凸のないシンプルな四角の家(総二階建て)の方がコストを抑えられる傾向にあります。自分たちの求めている理想の家の大きさが実際の家と比べてズレが無いのかなどは、実際に建築会社の完成見学会へ参加することをお勧めします。また、すでに建築会社を決めてしまっている場合は、その建築会社のモデルルームやOBさんの家を見せてもらえないか聞いてみてもいいと思います。知り合いが家を建てていれば見せてもらう方法もおすすめです。

2.間取りを見直して削る

部屋数が多くなるほど、床や壁、ドアといった必要な資材が必要になります。

今一度、必要な部屋を考えましょう。

間取りを見直す具体的な例を紹介します。

➀押し入れは大きなサイズひとつにして、小さな押し入れを削る

②廊下を極力削る

③建物内の2way動線を無くす

④トイレを2つから1つにする

⑤浴室・寝室の広さを少し削る

⑥クローゼットに扉をつけない

⑦キッチンの形を見直す

⑧吹き抜けや階段部分など足場の設置が必要な施工部分を無くす

床面積が広い家ほど費用がかかるので、面積を減らせば予算を抑えられます。

また、壁や戸の数でも数万のコストカットはできます。部屋のクローゼットには扉は必要ですか?寝室は子ども部屋と比べて広く確保することをよく見かけます。寝るための部屋にそれほどの大きさは必要ですか?自分たちの生活ありきで、間取りを考えましょう。

今建てようとしている図面に当てはまる項目がいくつあり、どの項目なら妥協できるのか考えてみてもよいかもしれません。

3.窓を減らして削る

窓を減らして費用を削ることも可能です。

例えば、廊下や階段、屋根に取り付けた採光用の窓であれば、照明に変更することで減額することが可能です。図面上で何のためにここに窓をつけるのか疑問があれば建築会社と相談をして、わからないことは聞くようにしましょう。例えば採光用の窓であれば横スリットFIX窓では不十分か?浴室、トイレに窓は必要か?その他、不要な窓はないかなど、提案してもらってもよいかもしれません。

私の家の場合、浴室・トイレの窓は一切開けません。窓を付けなければ植栽をもう1、2本増やせたのにと後悔しています。

そして、外観からも考えてみましょう。建築会社は窓の設置する高さを揃えていたり、同じサイズの窓を並べて配置したり、外観を意識した設計になっているはずです。そこを考えた上で、窓の形状を変えたり、無くすことができるか相談してみましょう。

また、窓にはカーテン、ブラインドを取り付けるための予算が必要であることも頭の片隅に入れとくとよいでしょう。

4.性能を下げて削る

キッチン、トイレや浴室、洗面所は既製品の場合、グレードを落とすことで、費用を削ることができます。造作の場合はカッコいいことは間違いないですが、造作から既製品への変更は減額幅が大きいです。この部分は完全にどこまで自分が妥協出来るのかという問題です。キッチンなどは天板や換気扇、コンロ、食洗器、水栓などバリエーションが豊富で少しずつ値段が違います。『ちょっとだけいいやつを』と選んでいくと、10~30万円ぐらいはすぐに上がってしまいます。

キッチンの形だけは希望通りにして、それ以外は建築会社の標準で合わせるなど、安く希望に沿う形を考えることも大切です。

5.和室はつくらない

和室は洋室よりもコストがかかるため、和室を洋室にするだけでコスト削減になります。

和室は畳や障子といった費用がかかります。和室でしか出せない雰囲気、空間づくりは当然ありますが和室に強いこだわりがないのであれば、洋室に変更すると減額できるでしょう。

最近では洋室に畳スペースを設ける家も増え、半畳といったサイズの畳も登場しています。

6.照明やエアコンは自分で準備して削る

照明やエアコンを自分で準備することで、費用を削ることができます。リビングの照明だけこだわりのものにしたり、メリハリをつけることも良い方法です。ただし、建築会社の施工のタイミングに合わせられるように、いつまでに準備したらよいかなどはちゃんと確認をしておきましょう。また、要注意なのが間接照明!間接照明に関しては光の広がり方など素人ではなかなか考えられないので、お任せしたほうがよいでしょう。

エアコンに関しては大型家電量販店で見積を取ってみましょう。場合によっては、大型家電量販店で仕入れて、取り付けは建築会社に依頼するなどの方法もできますので検討してみましょう。

7.外構は後付けで削る

お金が貯まってから後付けで設置する方法もあります。

ガレージやフェンス、植栽など外構は後からつけることも可能です。

新築の家に住むにあたって、今必要なのか後からでも良いのか、優先順位を考えておきましょう。ただし、外構は外観をワンランクUPさせてくれる重要な家づくりのポイントであることも確かです。後回しにしてそのまま手をつけなかったり、気づいた頃には雑草だらけということもよく目にします。

私の家は自分で防草シートを施行しました。植栽も好きな外観を考えてから、、、と思っていましたが、結局手をつけられず、外観は未完成な状態です。建築会社、外構業者に依頼しておくべきだったと後悔です。

要注意!!絶対に削るな!予算オーバーで削って後悔するところ

注文住宅で予算オーバーした時に削れるところを紹介しましたが、削って後悔するところもあります。

それは以下の3点になります。

削って後悔する3つポイント

1.断熱材
2.外壁
3.窓のグレード

順に説明していきます。

1.断熱材

断熱材は室内と室外の熱の移動を遮断し、外の温度が室内に伝わりにくくするものです。

高気密な断熱材により、夏も冬も快適に過ごすことができます。

エアコンの効率もアップし、節電にもなります。加えて、気温差によって発症する脳梗塞や心筋梗塞といった、ヒートショックの予防にも繋がります。

断熱材のコストを抑えてしまうと、エアコンが効きづらくなり月々の電気代が上がることも。断熱材で減額は考えないで下さい。

2.外壁

外壁は紫外線、雨風、排気ガスや砂、湿気によるカビやコケで汚れが付着・劣化します。

安い外壁にグレードを落とすと、残念な外壁になっている家もよく目にします。

外壁の修繕費は100~150万とかなり費用がかかります。

定期的な修繕・メンテナンスにどのくらい費用がかかるのかについても建築会社に聞いておくことをおすすめします。

3.窓のグレード

窓が低断熱な家は夏は暑く、冬は寒いことが確定します。家の中で一番熱の出入りが大きいのは窓です。窓のグレードを下げることで結露やカビダニ、シロアリの原因となります。

注文住宅・新築で予算オーバーしたら削るところを考えよう

今回は、「注文住宅・新築で予算オーバーした時の削るところ」と「削ったら後悔するところ」を紹介しました。

注文住宅は夢が広がり、理想の家に近づけたくなります。同時に費用がどんどん高くなるもの。
削れば削るほど、悲しく切なくなりますが、予算をしっかり考え、建築会社に伝えて極力、削る作業が少ないプランを提示してもらえるよう話し合いをしていきましょう。

家を考えるところから、建て終わるまで建築会社の人とたくさん話す機会があります。
どこの会社をパートナーとして選ぶかも、予算内に納めた理想の家づくりを進めるには重要になってきます。
多くの情報が入ってきて、決断を迫られ、疲れることもありますが、一生に一度の大切なビックイベントなので、楽しんで家づくりをしてくださいね。

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