新築やリフォームでトイレを選ぶとき、どのような基準で選びますか?
トイレは生活の中で欠かせない部分になるので、どこのメーカーのトイレが、自分たち家族には合っているのか?ということはとても大切です!!
「タンクレストイレと、タンクありのトイレとどっちがいいの?」
タイプ別のトイレのメリットやデメリットを知り、参考にしてくださいね。
それでは、まず今回の記事のポイントです。
・タンクレストイレでよく心配される、停電時の対応・流れにくさは、心配不要!
・最近のトイレでは、タンクが目立たずスタイリッシュなデザインになっているものがある
・イニシャルコストを優先するのであればタンクありトイレで全く問題ないが、デザイン重視であればタンクレストイレがおすすめ
・TOTO(ネオレストシリーズ)やLIXIL(サティスシリーズ)は陶器製、パナソニック(アラウーノシリーズ)は樹脂製である点が大きな違い
1. タンクレストイレとタンク有りトイレの違い
画像引用:TOTO
トイレ選びの際の重要なポイントとして、タンクの有無が挙げられます。タンクの存在によって、トイレのタイプや機能が大きく異なります。
一般的なトイレには背面にタンクが設置されており、このタンクに水を溜めてから一気に放出することで、汚物を下水へと流します。このようなタイプのトイレは、水の流れの勢いを最大限に活用しているため、シンプルな構造を持っています。
一方、タンクレストイレは名前の通り、水を溜めるタンクが存在しないタイプのトイレです。タンクレストイレは、給水管から直接水を供給し、汚物を流す仕組みとなっています。タンクがないため、トイレの空間をより広く活用することが可能で、多くのメリットがあります。
それでは、タンクレストイレとタンク有りトイレのメリットやデメリットについて詳しく見ていきましょう。
1-1. タンクレストイレのメリット・デメリット
画像引用:TOTO
まずはタンクレストイレのメリットです。
・タンクが無い分、トイレ空間が広く感じる
・連続で水を流すことができる
・タンク掃除が不要な分、掃除が比較的ラクになる(タンクが隠れた商品もある)
デザインや掃除がラクになる点は、みなさんも想像しやすい点ですが、知られざるメリットとしては「連続で水を流すことができる点」です。
朝など急いでいるとき、タンクありトイレの場合は、タンクに水がたまるまで待っていないと、次の人が流すことができません。しかし、タンクレストイレは水道直結のため、連続での使用でも問題ありません。
一方のデメリットはこちらです。
・イニシャルコスト(本体価格)が高いこと
・水道圧の低い家では使用できない場合があること
・便座の取り替えが自分ではできない
タンクレストイレは、タンク有りトイレに比べてどうしても高額になるため、1階だけに設置するという家庭も多いです。また、水道圧の低い地域や、マンションの水道の方法次第・場所次第では適正水圧に足りず設置できないという可能性もあります。
最近のタンクレストイレは、低水圧でも対応できるようになってはいるものの、確認は必要となります。
1-2. タンク有りトイレのメリット・デメリット
画像引用:LIXIL
続いて、タンク有りトイレのメリットはこちらです。
・便器本体が壊れにくい(便座部分はタンクレストイレと同様)
・イニシャルコスト(本体価格)が安い
・便座の取り替えが自分でできる
価格は言わずもがな、ですが、タンク有りトイレのメリットは構造が単純なことから、便器本体が割れたりしない限り壊れることはありません。また、温水便座が一般的ですが、交換もちょっとDIYができる方であれば自分で設置できるぐらい、簡単に取り付けが可能です。そのため、機能性やコストを優先する方に向いており、タンクレストイレに比べても選択の幅は広いです。
画像引用:LIXIL
TOTOやLIXILからタンクが目立ちにくいトイレも発売されており、タンクがあってもスタイリッシュなトイレの空間にすることができます!!
タンク有りトイレのデメリットは、下記の通りです。
・連続で流すことができない(数分待つ必要がある)
・デザイン性がタンクレストイレに比べて劣る
タンク有りトイレのデメリットは、主にデザイン性でしょう。
最近では、背面の壁にタンクを埋め込んで、表には出てこないような商品もありますので、タンク有りでもタンクの雰囲気を隠したい方は、こちらの商品がおすすめです。
・TOTOレストパル・FD・GG
・LIXIL
・フロートトイレ・リフォレ・プレアスLSタイプ
お好みのデザインをぜひ探してみてくださいね。
2. タンクレストイレのよくある勘違いや疑問
次に、タンクレストイレでよくある質問・疑問を解決していきましょう。
毎日必ず使うトイレですが、実は疑問点もいろいろありますよね。
2-1.タンクレストイレは停電でも流せる
出典:TOTO
タンクレストイレで多くの方が疑問に思う、停電の時の対応についてです。
停電時には、水をバケツなどで便器に入れることで、汚物と共に水が流れます。水と汚物の飛び跳ねには注意しないといけませんが、断水になっていなければ停電でも水を流すことが大事です。
もちろん水がなければ流せないので、最低限の水を貯蓄しておくと安心です。
2-2. 流れやすさはタンク有のトイレより優れている
画像引用:TOTO
メーカーにより若干差がありますが、タンクありトイレに比べて流れる水量などがコントロールされており、節水でもしっかり流れるような設計になっています。
少ない水の量でも、しっかり洗浄する技術が採用されているので、水が少ないからといって心配することはありません。
水圧が低いと、しっかり水量が確保できず流れにくい場合がありますが、心配な場合はブースター機能がある機種を選びましょう。
2-3. 便座部分が壊れても便座部分のみ交換できる
タンクレストイレのデメリットである、温水便座部分が交換しにくい件に関連しますが、便座部分のみの交換をメーカー修理で対応可能であることから、メンテナンスの心配は不要です。
ただし、自分で交換するより費用面ではかかりますので、メーカー修理に出すとどれくらいかかるのか?ということも、あらかじめ相談しておくと良いでしょう。
3. メーカーごとの違いや特徴
3-1.TOTO
画像引用:TOTO
TOTOは、陶器式便器のパイオニアである会社です。
住宅用のトイレにおいては、タンクレストイレ「ネオレスト」シリーズを中心に、タンク有りトイレまで多くの機種をラインナップしています。
TOTOの特徴は、陶器の表面を滑らかに加工するセフィオンテクトが有名です。また、TOTOならではのポイントでは、水道水のカルキを利用した「きれい除菌水」などで、清潔性を保ちやすいトイレです。
デザイン性も高く、取り扱い商品も多いので、安心してトイレ選びをすることができるでしょう。
3-2.LIXIL
画像引用:LIXIL
LIXILは旧INAXがトイレ部門の製造販売を担当しており、INAX時代からのタンクレストイレ「サティス」シリーズを主力商品として人気となっています。タンク有りトイレもタンクレストイレも、TOTOと同様多くの機種があります。
LIXILでも陶器表面を滑らかに加工するアクアセラミック技術で、汚れが付着しにくいようになっています。
LIXILでは、女性にやさしいシャワートイレも提案しています。2本のノズルを使い、衛生面に配慮したシャワートイレにも注目です。
3-3.パナソニック
画像引用:パナソニック
パナソニックのトイレは陶器ではなく、独自のガラス系の樹脂素材で便器本体を製造している点です。表面は滑らか、かつ硬質な素材になっており、陶器に劣らない耐久性を誇っています。陶器ではなく樹脂素材になっていることから、唯一便器と便座が一体構造になっていることから、お手入れがしやすい点がメリットです。
また、「泡で洗う」をコンセプトに、「アラウーノ」というネーミングの商品も人気です。タンクレストイレのみであればパナソニックがシェア1位です。「アラウーノ」の本体には、人気のアースカラーも登場!!おしゃれなトイレ空間を楽しみたい人にはオススメです。
4.まとめ
トイレは毎日使う設備であるものの、違いが分かりにくいところもあり、迷うことも多いでしょう。
機能はもちろん、デザインにこだわりたい!という人も増えているようです。トイレのタンクはもちろん、壁紙やトイレ内のインテリアも工夫したいですよね。
今回の記事を参考に、トイレ商品のイメージを掴み、ご家族での優先事項に合わせた選択をしてください。