家づくりのパートナー選び!大手ハウスメーカーと地元工務店の徹底比較やそれぞれ選ぶべき理由を解説

家づくりをスタートさせた時点で、多くの方が直面するのが「大手ハウスメーカーと地元工務店、どちらを選ぶべきか」という重要な選択です。

ここでは、どっちが良い!という決めつけではなく、あなたにとってどっちが合っているか?を考えるための参考として見てもらえるとよいでしょう。

それぞれに良さがあり、特徴があるので、どちらを選ぶかはあなた次第です。

この記事では、一方を推奨するのではなく、あなたのニーズに合った選択をするための情報を提供します。それぞれの特徴を理解し、最適なパートナーを見つけましょう。

それでは、まず今回の記事の要点から見ていきましょう。

・ハウスメーカーは、アフターサービスやブランド、均等な品質に重点を置く方におすすめ 

・地元の住宅会社・工務店は、間取りや設計の自由さ、そしてデザインなどの選べる幅が広く、オリジナリティを重視したい方におすすめ 

・ハウスメーカーの弱点は、選べる幅が限られていることが多く、特に外観についてはどこの会社が建てたかすぐ判別できることをどう感じるか?が焦点 

・地元の工務店は、ブランド力という観点ではハウスメーカーに及ばないことと、品質面についても耐震・耐久・断熱・省エネなどの観点で自分たちの合格ラインに達しているか見極める必要がある 

目次

1.ハウスメーカーの特徴とメリット・デメリット

ハウスメーカーとは、一般的に大手10社は下記の会社を指すことが多いです。

・積水ハウス 

・セキスイハイム 

・大和ハウス 

・パナソニックホームズ 

・住友林業 

・三井ホーム 

・ミサワホーム 

・トヨタホーム 

・ヘーベルハウス 

・一条工務店

しかし、住宅展示場に出店している全国規模の会社は他にもあり、スウェーデンハウスやヤマダホームズなどがそれにあたります。「大手」とは言わないにしても規模的にはこれらの会社と同規模もしくは、それ以上の会社もありますが、ここではハウスメーカー=大手10社の会社として捉えるようにします。

1-1. ハウスメーカーの特徴と選ぶ理由

出典:エニワン株式会社

こちらは、建設業界に特化した基幹システムなどを開発しているエニワン(株)が出している調査結果ですが、ハウスメーカーを選んだ方の1位の理由が、「会社として信頼できる」という理由になっています。

これは、「耐震性などに優れている」「アフターサービスなどに安心感がある」といったような、もう少し細かい内容にも繋がっていきます。

アフターサービス、ブランド力、そして均一な品質が鍵 ハウスメーカーは、アフターサービスの充実、信頼できるブランド、そして一貫した品質が特徴です。積水ハウスやセキスイハイムなど、大手10社をはじめ、スウェーデンハウスやヤマダホームズなど、多くの選択肢があります。信頼性を重視する方には、ハウスメーカーがおすすめです。

1-2.ハウスメーカーのメリット

上記のような選ばれる理由と紐づいてきますが、ハウスメーカーのメリットは、その会社としての安定感と品質の安定性です。

ハウスメーカーの商品は、工場で生産してくる部分が多く、雨風に晒されながら現場で作る工程と比べると、1つ1つのパーツの品質がしっかりした状態で現場に納品されてきます。

最近は、工務店も構造躯体はプレカットされた状態で現場に納品されますが、外壁やサッシなどが付いた状態で運び込まれてくるのとは、少し訳が違います。

さらに、セキスイハイムやトヨタホームなどのユニット工法では、1日で家の外回りが完成してしまうため、内部も雨に濡れることなく工事をすすめることができます。

また会社組織として大きいため、営業マンが辞めてもバックアップ体制がしっかりしており、アフターサービスなども一定の条件の元、保証やメンテナンスサービスを受けることができます

1-3. ハウスメーカーのデメリット

しかし、ハウスメーカーのデメリットも理解しておく必要があります。
デザインや構造に関する選択肢の制限、特に外観のオリジナリティに制約がある点、そして一般の工務店に比べて高価であることが挙げられます。

キッチンなどの色や形は自由に選べても、特に外壁や屋根など、構造に関わる部分については決まったシリーズから選ぶことになります。

これは多くの会社で「型式認定」を取得しており、そのルールに則った形でしか建築が難しいためです。

そのため、特に外観に関してはオリジナリティを出したり、かっこよくしたいという要望を叶えにくい側面があります

また費用面についても、一般の工務店に比べると高い傾向にあり、コストを抑えめに建てたい方は工務店も同時に検討した方がよいでしょう。

2.地元の工務店を選ぶ理由と特徴

それでは、つづいて地元の工務店、住宅会社を選ぶべき理由や、メリット・デメリットをみていきましょう。
地元の工務店や住宅会社は、設計の自由度やデザインの選択肢の広さで魅力を発揮します。特にオリジナリティを重視する方には、地元工務店がおすすめです。また、コストパフォーマンスの面でも、多くの場合、ハウスメーカーよりも有利です。

2-1. 工務店の特徴と選ぶ理由

出典:エニワン株式会社

工務店と言っても千差万別ですが、ここでは全国規模で展開している会社以外という括りの中でも特に、年間で数十棟以下の会社で考えていきましょう。

上記の通り、工務店を選んだ理由として挙げられている点が、「親身で融通がききそうだった」「設計の自由度」という点が上位に来ています

ハウスメーカーでは、どうしても画一的な家になりがちですが、工務店では比較的自由に家づくりをすすめることができます。

さらに、僅差で第3位に来ている内容が「費用面の安さ」になっています。

ハウスメーカーは、昨今の資材高騰の煽りを受けて、軒並み実質の坪単価は100万円を超えていると聞きます。

一概には言えませんが、工務店は費用面が安いという印象があるようです。性能、品質、デザインに特化した工務店も増えているので坪単価100万円という工務店も多く見受けられますが、ハウスメーカーよりは安いというのがアンケート結果に反映されているのではないでしょうか。

2-2. 工務店のメリット

工務店では、それぞれの得意分野や、普段よく使っているモノがあるものの、間取りだけでなく、選ぶ設備機器などの選択幅が広いです。

また最近では、大手ハウスメーカーを超えてくる性能を売りにしている工務店もあり、むしろ大手より考えた性能設計にされている会社もあるほど

そのため、注文住宅として選ぶ楽しみや、オリジナリティを追求したい方におすすめの選択肢と言えます。

会社によっては、大手ハウスメーカーの比にならないレベルの提案力を持っている会社もあり、そういった会社に出会うために調べてみるのもよいでしょう。

初期費用としても安く抑えて、さらに自分のやりたいものを選ぶことができるため、小さい会社でなんか不安…と、「食わず嫌い」になってしまっていると、非常にもったいないケースもあります。

2-3. 工務店のデメリット

一方、工務店のデメリットは、どうしても会社としての信頼感や、安定性が大手に比べて劣ってしまうことです。

コンスタントに建築しているようであれば、急に倒産するような可能性は低いのと、基本的には倒産したときの保険や対処方法もあるので、心配は不要ですがどうしても大手に比べてると不安ですよね。

ただ、大手ですら吸収合併などがあり、こればかりは仕方ないことでもあるのではないでしょうか。(例:ミサワホーム、トヨタホーム、パナソニックホームズは既に同じグループ会社)

また工期は大手のハウスメーカーに比べて1ヶ月~数ヶ月長くなります。これは工場で生産してくる割合が低いため、どうしても現場での作業が多く時間がかかりやすいです。そのため、引越などの理由で急いでいる場合も、工務店は不向きであると言えます。

地元工務店を選ぶ際は、ブランド力や品質面での安定性について慎重に検討する必要があります。信頼できる工務店を見極めるためには、実際に足を運び、直接話を聞くことが重要です。

3. まとめ

上記のように、どっちが良いかという観点ではなく、ご家族の価値観としてどちらが近いか?で比較してみましょう

工務店はなんとなく、で避けられがちですが、色々話を聞いてみると非常にレベルの高い会社も実は多くいますが、その多くの会社が宣伝などをしていないため、名前を聞いたことがなく不安になる方も少なくないでしょう。しかし、そんな食わず嫌いにならず、まずはハウスメーカーも工務店も実際に訪れてみて、ご自身の目で見て判断してみましょう。

ハウスメーカーと地元工務店、どちらが優れているというわけではありません。大切なのは、あなたとご家族の価値観に合った選択をすることです。あまり名前を聞いたことがないからといって地元工務店を避けるのではなく、実際に訪れてみて、自分の目で確かめ、納得のいく選択をしましょう。

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