新築やリフォームを検討中の方に向け、システムバス選びのポイントを分かりやすく解説します!
メーカー選びに迷っている方や、お風呂のタイプを知りたい方に特におすすめの内容です。この記事では、システムバス選びの要点を明確にし、各メーカーの特徴を比較しています。
まずは、今回の記事の要点からお伝えしていきます。
・システムバスは基本的な機能は、メーカーの差が少ないものの、体感することが大事
・ショールームでは体に合うような浴槽、そして手すりや浴槽のまたぎなどを体感して、自分にフィットするかを見極めましょう
・TOTOはやわらかい床、クリナップはまたぎが楽な浴槽が特徴で、こちらも体感してみると特徴が分かりやすい
・リフォームでサイズオーダーが難しい時は、タカラスタンダードがおすすめ
・LIXILはオーバーヘッドシャワーなどシャワーにこだわりたい方へ、パナソニックは浴槽の素材にこだわりたい方へおすすめ
1.お風呂(システムバス)はカタログ上ではメーカー毎の違いが付けにくい
キッチンはメーカーごとに違う部分が多いのですが、実はお風呂は意外と差が少ない住宅設備機器です。
例えば、壁材や床の素材は正直、ほとんど同じなので大枠の清掃性においては、ほとんど差がない状態です。
そのメーカーにしかない細かいポイントはありつつ、お風呂の基本的な機能(清掃性や断熱性など)としては正直ほぼ同じレベルと思って良いでしょう。
では、どこを見てご自身に合ったお風呂を選んだらよいか?を見ていきましょう。
1-1.実際にショールームで浴槽に入ってみる
これは必ずやってほしいポイントで、実際にショールームで体感してみる(服を着たまま体感できます)と浴槽の形状による違いや、浴槽をまたぐ時の感覚などが異なります。
なかなかカタログでは分からない部分のため、入ってみると「シックリくる・こない」というのがあるはずです。
少し恥ずかしい感じかも知れませんが、大きな買い物ですのでぜひショールームでは浴槽に入ってみる、中に入った時の感覚を大事にしましょう。
特に高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、安全性や使いやすさがポイントになります。
手すりの位置や、メーカーによっては収納部分やシャワーのバーに掴まれるような設計になっています。若い方であっても、家は長い間住むものなので、実際に腰が悪くなった時などを想像しながら「体感」してみてください。
それでも、少なからずメーカーごとの違いがありますので、紹介していきます!
2. メーカーごとの特徴で好きなモノを採用する
各メーカー、本当にコストを絞ってシンプルな設計にすると、ほぼ同じお風呂になってしまいますが、メーカーごとに得意な分野や特徴があります。
ここでは代表的なメーカーごとにしかない特徴に焦点を当てて解説をしていきます。
2-1. TOTO
画像引用:TOTO
TOTOのお風呂は、高級機種はシンラ、スタンダード機種はサザナというラインナップになっています。
TOTOの特徴としては、洗い場の床面がやわらかい「お掃除ラクラクほっカラリ床」、そしてきれい除菌水を活用した除菌技術です。
床の快適さや清潔さを重視する方におすすめです!
画像引用:TOTO
特に選ばれる方の多くが、洗い場の床「ほっカラリ床」に魅かれて購入に至る方が多い印象です。ほっカラリ床は、床の内側クッション層があり、畳のようなやわらかさが特徴となっています。
実際に歩いた時に、いつもの感覚とは違う印象に驚かれる方が多いですが、同時に断熱材の役割も果たすW断熱構造になっており、冬場のひやっと感を遮断してくれます。
2-2. クリナップ
画像引用:クリナップ
クリナップのお風呂は、高級機種はアクリアバス、スタンダード機種はユアシスというラインナップです。
クリナップの特徴としては、またぎやすい浴槽と、掃除がしやすい収納部です。
画像引用:クリナップ
またぎやすい浴槽はスムーズ浴槽と言って、高級機種のアクリアバスのみの搭載ではありますが、実際にまたいでみるとラクに入れることは実感できます。具体的には、またぎ部分が7.5cm低く設計されており、足を高く上げすぎずに入浴できます。これにより、動作の負担や転倒リスクを軽減するため、高齢者やお子さんにやさしいお風呂と言えます。
安全性や使い勝手と掃除のしやすさを求める方は、クリナップに注目してみてください。
2-3. タカラスタンダード
画像引用:タカラスタンダード
タカラスタンダードのお風呂では、高級機種にプレデンシア・グランスパ、スタンダード機種にエメロードというラインナップです。タカラスタンダードはホーローのイメージが強いため、清掃性にも特徴がありますが、それ以上にリフォーム向けにサイズの調整幅が効きやすい点が特徴と言えます。
2.5cm刻みでサイズのオーダーが可能になっているため、在来バスからシステムバスへの入れ替えにおいては、ピッタリなサイズを調整しやすく、リフォームでは重宝されるお風呂です。
新築はもちろん、リフォームを考えている人にとっては、重宝したいタカラスタンダードです。
2-4. LIXIL(INAX)
画像引用:LIXIL
LIXILのお風呂は、高級機種でスパージュ、スタンダード機種でリデアというラインナップです。
スパージュでは浴槽に浸かりながら肩の部分にお湯が流れるアクアフィール、リデアでは人気のオーバーヘッドシャワー等、特徴のあるシャワーに力を入れています。
画像引用:LIXIL
スタイリッシュな空間にマッチしやすいデザインが多く、お風呂でもしっかりリラックスしたい方向けの商品です。スタンダード機種で、オーバーヘッドシャワーが楽しめるのも大きなポイントです。
2-5. パナソニック
画像引用:パナソニック
パナソニックのお風呂は、高級機種でLクラス・BEVAS(ビバス)、スタンダード機種ではオフローラというラインナップです。パナソニックの一番の特徴は浴室の材質が優れている点で、スゴピカ浴槽と呼ばれています。
一般的な人造大理石の浴槽は、FRP(強化プラスチック)に人造大理石の塗装をしているものが多いのですが、スゴピカ浴槽は素材そのものから人造大理石になっています。
画像引用:パナソニック
非常に硬質かつ滑らかな素材のため、長年使っていてもキズが付きにくく、キレイな状態が長持ちすることと、日々の掃除がラクに済む点が特徴と言えます。耐久性と清掃のしやすさを求める方は、チェックしたいですね!
3. いずれも体感して選ぶことがおすすめ
お風呂(システムバス)は、カタログではデザイン性や機能面は理解できると思いますが、実際に「1日の疲れを取る場所」でもあるため、身体にフィットしているかどうか?は体感してみるしかありません。
特に浴槽にしっかり浸かりたい方は、浴槽のサイズだけでなく形状もメーカーによっても異なるため、メーカーが違うとフィット感も変わってきます。
お風呂で重要視される清掃性といったポイントは、各社進化を続けている中で、今ではその特徴が拮抗しているため、身体へのフィット感、そしてメーカーの特徴で気になるポイントがあるか?で決めましょう。
ショールームに気軽にフラッと行って、体感するよいでしょう。
ぜひ、この記事を参考にして、最適なシステムバスを見つけましょう!気になることがあれば、いつでもお問い合わせください。