新築でもリフォームでも使える!洗面化粧台の選び方のコツと考え方

今回は、洗面化粧台の選び方について基本的なポイントを解説していきます。メーカー品と造作洗面、それぞれを選ぶうえで注意した方がいい点、そして洗面のタイプ別のポイントまでを紹介していきます!

どんな洗面化粧台にしようか迷っている方に向けて、理想の洗面化粧台を作るヒントが溢れている内容です。
それでは、まず今回の記事の要点から見ていきましょう。

洗面化粧台にはメーカー品と造作洗面があるが、機能性やコスト重視であればメーカー品デザインやオリジナル性重視であれば造作洗面 

洗面化粧台で普段どんな作業をするのか?によっても選ぶべき洗面が変わってくる(朝シャン・洗濯の前洗い・ペットを洗う等) 

サイズは主に幅75cmが主流で、他には90cm・100cm~、サイズオーダーしやすいのは造作洗面 

水栓の設置方法で大きく分けて2種類あり、1つが壁付け水栓タイプ(ハイバックカウンター)、もう1つが立ち上がり水栓タイプ 

目次

1.洗面化粧台はまずメーカー品か造作洗面で大きく分かれる

画像引用:LIXIL

画像引用:wailea

洗面化粧台と一言に言っても、一般的な住宅設備機器メーカーの洗面化粧台と、それぞれのパーツを組み合わせる造作洗面の2種類があります。洗面化粧台と聞くと、メーカー品を思い浮かべる方が多いかと思いますが、それぞれに特徴としてのメリット、一方でデメリットが存在します。

まずは、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

1-1.メーカー洗面のメリット・デメリット

画像引用:クリナップ

メーカー品の洗面化粧台を一言で伝えると、機能性やコストに優れている一方、デザインが画一的になりやすい(標準的なモデル)という点がデメリットと言えます。

メリットである機能性とは、主に「清掃性」と「普段の使いやすさ」です。

洗面化粧台は毎日、複数回使う場所であり、水も扱っていることから汚れやすい場所でもあります。各社、洗面ボウルの部分は掃除がしやすいような素材になっていることや、ボウル面が深いため水ハネがしにくい設計になっているものが多いです。使用頻度も多い洗面化粧台なので、清掃がしやすく、清潔感が保てる場所にしたいですよね。

画像引用:クリナップ

色々な使い方がある洗面台ですが、特に汚れている服や靴などをゴシゴシ洗いたい方や、ペットを飼っていて洗う場所として機能性を重視するなら、メーカー品の洗面化粧台がおすすめす。一方でデザイン性としては標準的なモデルの場合、似たような画一的なデザインになるため、洗面空間におけるオリジナル性は出しにくいとも言えます。

1-2.造作洗面のメリット・デメリット

画像引用:TOTO

造作洗面は、その名の通り様々なパーツを組み合わせて、現場で組み上げる洗面化粧台のことです。
造作と言っても、1から10まで現場の手作業で行うわけではなく、例えば水栓や洗面ボウルなどは、既製品を利用しながら組み合わせていきます。
メリットはその組み合わせの無限性にあり、自分の好きなボウル・洗面・ミラー・ユニットの形状が選べる点では、注文住宅を志向されている方に人気が高いと言えます。毎朝、素敵な洗面場でメイクやヘアセットをしたいという方もいますよね。

一方で、デメリットとしてはメーカー品の反対で、普段使いしにくいタイプが多いことです。造作洗面で多いのが、ヴェセルボウル型と呼ばれるタイプで、カウンターの上に大きな器を置いたようなデザインになっている洗面化粧台です。オシャレではあるものの、洗顔などをするとボウルの外に水がハネたり、そこで何かを洗ったりすることは少し難しい可能性が高いです。

また気になるコストは、選ぶものによって造作洗面は大きく変わるため、一概に安い・高いは判別しにくいですが、コストを抑えようと思うとメーカー品の方が安いでしょう。

1-3.メーカー品 or 造作洗面は普段どんな作業をするのか?による

画像引用:トクラス

まとめとしては、日常的に洗面化粧台でどんな作業を行うのか?によって変わってくると言えます

大がかりな作業を洗面ですることはほとんどない、デザイン性を重視したい方であれば造作洗面がおすすめと言えます。一方、小さなお子さんがいらっしゃる家庭やペットを飼って、洗い場として洗面を使うことが多い方はメーカー品がおすすめです。

機能性に加えてオシャレさも追求した形にしたい、というのであればメーカー品の高級価格帯の商品を見ていくと、機能性とデザイン性が両立された商品があるでしょう。

2.サイズはだいたい決まっている

画像引用:ナスラック

間取りを考えると洗面化粧台をどこに置くのか、が決まってきます。
そのため洗面化粧台のサイズは、むしろ間取りに左右される部分が大きく、サイズから何かを考えるということはほとんどありません。基本的なサイズは大体決まっていますが、デザインによって大きさの見え方や雰囲気は変わってきますので、しっかり趣味レーションをしながら決めていきましょう。

2-1. 一番よくあるタイプは幅75cm

画像引用:パナソニック

もっとも一般的な洗面空間は、1坪(畳2畳分の約1.8m×約1.8m)の空間で、洗面化粧台と洗濯機置き場が横並びになっている間取りです。このとき、約2帖の実際の空間として使える寸法を考えていくと、現実的には幅75cmの洗面化粧台がピッタリになります。

特に、近年巨大化している洗濯機(特にドラム式)のことを考えると、幅90cmの洗面化粧台を置くと、洗濯機が入らない可能性が高くなり、実際に洗面化粧台として使える寸法は75cmになるわけです。

洗面を広く使いたい方、家族そろって横並びで使いたい、という方は洗面脱衣室の設計自体から見直すことになります。

2-2. 洗濯機をランドリールームとして分離する方法

洗面所と聞くと、どうしても「洗面化粧台+洗濯機を置く場所」という固定概念がありますが、これを取っ払ってみましょう。

ランドリールーム(家事室)を間取りの中に1つ設けることができるのであれば、この洗濯機の居場所がなくなるため、洗面空間として余裕が出てきます。もちろん、家事がしやすい動線なども気になりますよね。生活の動きをイメージしつつ、固定概念にとらわれず、洗面所の使い方を考えていくと、選ぶべき洗面化粧台も変化してくるのではないでしょうか。

3.壁付け水栓 vs 立ち上がり水栓

洗面化粧台を考える上では、外せない分かれ道のポイントが、この水栓タイプの違いです。
壁付け水栓は、別名としてハイバックカウンターとも呼ばれる形状の洗面化粧台で、ボウルが非常に大きく設計されている点が特徴です。
一方、立ち上がり水栓の洗面化粧台は、デザイン性をアレンジしやすい点や、高級感を演出しやすい点がメリットです。
それぞれの特徴などを見ていきましょう。

3-1.壁付け水栓(ハイバックカウンター)のメリット・デメリット

画像引用:LIXIL

壁付け水栓になると、水栓まわりに水がたまりにくいことから、水垢の掃除頻度が減ります
また、水栓が高い位置についていることから、洗面化粧台で朝シャンしたり、バケツに水を汲んだりする作業はしやすい形状になっています。
まさに家事の味方、という印象が強い壁付け水栓の洗面化粧台、昨今は各メーカーも標準的なタイプ~中級機種で採用されて、メーカーの洗面化粧台では主流になりつつあります

一方のデメリットは、そのデザインの制限です。
壁付けとして使える水栓が限られていること(メーカーの標準品のみ)から、水栓でデザイン性やオリジナル性を出しにくい、という点があります。また深型のボウル(ハイバックカウンター)は家事がしやすい反面、生活感がどうしても出てしまう点は否めません。

3-2. 立ち上がり水栓のメリット・デメリット

画像引用:クリナップ

洗面カウンターから、水栓が立ち上がっている、いわゆる一般的な洗面化粧台です。
メリットは、種類が多いことや水栓・ボウルなども選択肢が広く、高級感を演出することができる点です。メーカー品であっても、高級価格帯の洗面化粧台は、この立ち上がり水栓タイプが採用されていることが多く、各社のフラグシップモデルとして存在しています。

一方、水栓の根本まわりに水垢がたまりやすい点や、前述でも紹介したような、思いっきり水ハネを気にせず使える洗面は少なくなります。以上のことから、どのような使い方をしたいのか?によって、生活をイメージしながら決めていくことが大事です。

4.まとめ

昨今はおしゃれなヴェセルボウル型の洗面が増えてきてはいますが、実際に使ってみると水ハネが気になったりするものです。
とは言え、朝晩使う場所なので、好きなデザインにしたいという気持ちも当然あると思います。

カタログで見ているだけだと、魅力的に見える洗面化粧台も、実際の使い方では事情が違ってくるので注意しましょう。洗面化粧台を選ぶには、まずご家族が洗面化粧台でそんな作業をするのか、そういった観点から洗面化粧台を考えた上で、どの商品がいいのか選ぶと迷いやブレが少なくなるでしょう。

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