要チェック!住みたい場所を決めるには

住む場所はこれから生活する環境であり、暮らしの充実度も大きく変わります。

しかし、「どうやって住む場所を決めたら良いんだろう…」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか?土地を含むマイホームは「一生に一度の買い物」とも言われるので、慎重に決めたいです。そこで、今回は住みたい場所を決める際に必要な項目をまとめました。

あなたが今「住みたい!」と思っている土地について次の12項目をチェックしてみましょう!

目次

1.土地は安全か?ハザードマップは要確認!

土地の安全性の確認は最重要事項です。

島根県は過去に水害があった地域もあります。水害は土地・マイホームに大きな損害となるのはもちろん、命の危険にも関わります。

安全に生活するためにハザードマップを確認しましょう。出雲市の防災ハザードマップ、土砂災害区域の確認ができるリンクを貼りましたのでご確認ください。

※防災をタップすると土砂災害区域が確認できます。

2.上下水道本管が土地のすぐ近くにあるか?

上下水道が通っていない場所は施工費用がかかります。

分譲の場合は上下水道がすでに通っていることがほとんどです。個別の土地の購入を考えている方は必ず確認しましょう。

加えて、家の前面の道路に水道が通っておらず、水道管まで距離がある場合はさらに費用がかかります。下水道がない地域は合併浄化槽で処理しますが、浄化槽の費用、メンテナンス、清掃費がかかってきます。場所によってはきれいにされた水を流すための排水路を追加で設ける必要があります。

3.土地の境界杭はあるか?

土地の境界杭は「隣の土地と区別する目印」になります。

境界杭がない場合は設置をおすすめします。境界杭がないと、後々隣の土地を保有している方とトラブルになることも。境界の確認・設置には隣の土地の所有者立会いのもと、土地家屋調査士による測量が行われ費用がかかります。費用は買主か売主、どちらが負担するのか確認しましょう。

4.日当たりが良いか?

土地を選ぶにあたって日当たりの良さも確認するポイントです。

日当たりの悪い場所は湿度が高く、家にカビや緑の藻が発生することもあります。日中日当たりが良いのは南向き、朝日を浴びられるのは東向き、夕日を見ることができるのは西向きになります。

また、方角だけでなく近隣の建物も確認しましょう。高い建物や隣に家があると、日が当たる時間が限られてきます。朝・昼・夕の日当たりを確認しておくと安心です。

建築会社が決まっている場合はしっかりと現地を見てもらいましょう。

5.自治会の仕組みを確認しているか?

ご近所付き合いとなる、自治体の仕組みを確認しておきましょう。

自治会とは「近隣の方が自主的に運営されている、住みやすい地域をつくる活動」をいいます。大きな災害があった時の助け合いの場にもなります。地域によってはご近所付き合いが強い場所もあるので、どういったご近所付き合いをしたいかは重要です。

また、自治会によっては自治会費・神社費があります。分譲地だと分譲の地域だけでなる自治会や、自治会すらないという場所もあります。自治会は住みたい場所の市区町村にて確認できます。また、知っている方が住みたい場所の地域に住まれていたら、聞いてみるのも良いですし、土地を仲介して頂く業者に確認してみましょう。

6.分譲地か個別の土地、どちらが良いか?

分譲地は大きな土地を不動産会社が購入し、家が建てられるよう区画の整理を行って販売した土地です。

分譲地は家が立ち並ぶのが特徴です。
反対に、個別の土地は近隣の家とは距離がある家を建てられます。
分譲地は上下水道が通っており、土地の境界杭が明確であるメリットがあります。
しかし、隣に家が建つため、窮屈に感じたり、隣のリビングの窓がこちら向きであったり、一歩外に出れば住民と会うことが頻繁にあります。

また、施工業者が決められている場合(建築条件付き)も少なくありません。
反対に、個別の土地は施工者を自由に選択できますが、上下水道などの費用が大きくなったり、周りに家が無ければ防犯面はその家だけで強化する必要があります。

何を優先するかでどちらを購入するのか変わるので、家族とよく相談しましょう。

7.親世帯の住まいとの距離

親世帯の住まいとの距離がどのくらいかも確認しておきましょう。

「親が近くにいてくれた方が安心する」「協力し合える」と思う方は近くが良いでしょうし、出産したばかりの夫婦にとっては、非常に心強い味方になります。反対に、「距離を保っていたい」と思う方は適度な距離が必要になってきます。

親世帯の住まいとの距離は、自分だけでなく一緒に住む家族の意見も大切です。意見をよく聞かずに決めると、後々、家族間のトラブルになることもあります。家族が納得できる話し合いをしましょう。

8.通勤にかかる時間

通勤時間がかかりすぎると体に負担がかかりますし、家で過ごす時間は必然的に減ります。

具体的には「通勤するだけで疲れる」「通勤の疲労で仕事がはかどらない」「少しだけ出勤が必要な場合でも通勤時間はいつも通りかかる」など。これらの状態が週5日も続くと、ストレスが蓄積される要因となります。通勤が苦痛と感じている人は住む場所は勤務先から遠くない場所が良いでしょう。

9.子育て世代のチェック項目

子育て世代に特化したチェック項目をピックアップしました。

学校など教育施設からの距離

保育園・幼稚園・学校といった教育施設からの距離を考えましょう。

住まいから遠すぎるとお子さんを保育園・幼稚園に預ける時に大変です。学校から家までの距離はお子さんの通学距離になります。

教育施設から近すぎる住まいだと、運動会、部活などの音も聞こえてきます。また、車を運転している時は子どもとの遭遇率が高く、飛び出してくる可能性もあります。子どもが巣立った後は夫婦でずっとその場所で暮らすことになるので、そうなっても住みたいかということも考えた方がよいかもしれません。

公園

子どもが遊ぶ場所があるか確認しておきましょう。

特に子供が幼いうちは、自宅ばかりで過ごすとストレスや成長の妨げにもなります。天気の良い日は、子どもと一緒に公園に行く機会があるかと思います。

公園の広さや遊具、子どもと歩いていける距離であるかなども確認しておきましょう。割り切って、毎回車で連れていくということであればここは考えなくてもよいかもしれません。

子育て支援センター、児童館、児童クラブ等

子育て支援センターは乳幼児とその保護者同士の交流の場です。子育てに対する不安解消のために利用されている方も多いです。児童館は18歳未満の子どもが過ごすことができる無料の施設です。おもちゃや絵本で遊んだり、子ども向けの教室が開催されていたりもします。

親が子どもと一緒に遊ぶことはもちろん、子ども同士で遊ぶことや、子どもの親同士でコミュニケーションをとるきっかけにもなります。児童館の先生とも話すことができ、気分のリフレッシュにもなります。

利用してみたい方は児童館があるか確認してみましょう。

10.近隣施設

住みたい場所のスーパーやドラッグストア、衣料店といった日常に必要な施設を確認しましょう。加えて、病院が近隣にあると、体調不良の時や持病をお持ちの方は安心です。

また、「コンビニは必ず必要」「図書館があると嬉しい」「コインランドリ―を毎週利用している」などの好みもあります。住みたい場所に日常に必要な施設や好みの施設があるかによって、生活の幸福度も変わってきます。

11.公共交通機関

車をお持ちの方が多いですが、公共交通機関の位置も確認しておくと安心です。

いずれ歳を重ねて車に乗れなくなった時、公共交通機関を利用することもあります。

「近くにバス・電車があるといずれ使うかも」と心に留めておくくらいで考えておきましょう。

12.その他

ぜひ買いたい土地を見つけたら、何度も足を運んでみましょう。

夜道は街灯がなく、暗い道が続いていることに気が付いたり、ゴミがよく落ちていると気になったりする方もおられます。昼間と夜間の雰囲気が異なる地域もあります。

どちらも確認すると良いでしょう。

チェック項目をおさえて住みたい場所を考えよう

以上、住みたい場所を決める12のチェック項目を紹介しました。

長く住む場所だからこそ、時間をかけて家族が住みやすい地域を選びたいですよね。家族構成やライフスタイルによって優先するポイントは様々です。優先順位を考えてお住まいの場所を決めることができればと思います。

チェック項目を確認し、あなたと家族の希望に合った住みたい場所を見つけましょう。

目次